今日はプレカット工法についてお話します。
このプレカット工法とは何か?という方も多いと思いますが、これは木造建築において、現在主流になっている工法で、大手ハウスメーカーから町の工務店さんまで、ほぼ採用しております。
以前は柱や梁、屋根部材など木造の構造材は大工さんが現場で「のこぎり」や「カンナ」、「ノミ」などの道具を使って寸法通りに切断したり、仕口を手刻みによって加工しておりました。
(※仕口とは柱と梁などの継手部分でお互いに凸凹に部材を刻み、それをはめ込むことによって接合する事をいいます。)
↓ ↓ ↓ 仕口の一種 ↓ ↓ ↓
それが現在、コンピューター技術の発達、工期の短縮、職人の人手不足解消などによる理由で、あらかじめ材木を工場で加工し、それを現場に納入するという手順で行われております。
これをプレ(あらかじめ)、カット(切る、加工する)工法と言います。
◆この工法の特徴◆
1.設計図面をもとにコンピューターによる工場加工なので精度にバラツキがなく、安定した品質が確保できる。
2.上記と同じ理由で大工さんの「腕」による品質のバラツキがない。
3.工場内作業で天候の影響を受けず、工作機械による加工で工期の短縮が図れる。
4.コスト(人件費・工期短縮)ダウン
5.比較的簡単な形状の仕口になり、複雑な仕口に対応できない。
6.一流の大工さんの加工、組み上げによる品質、出来栄えには劣ると言われる。
などなど…
いずれにしましても今家を建てるとなると、やはりプレカットが主流です。
そもそも材木を一から現場で手刻み加工できる大工さんが今は少なく、大手ハウスメーカーもプレカットを採用している時代ですので、熟練大工さんによる一からの施工となると建築費も相当なものになると思います。
※私が実際に取引の経験がないのでどのくらいになるかお伝えできません(;^_^A
ただ、この工法の特徴でもお伝えしたように、大工さんの腕による品質のバラツキはなく、設計どおりの強度を安定して供給できる強みがあります。
熟練の大工さんは少なくなったものの、逆にそんな大工さんの経験や勘、というものがなくても丈夫な家が建つと思っていただいてよいと思います。
それでは最後まで読んでいただいてありがとうございます!
また来週(^_^)/