今日は前回に引き続き外壁材についてお話いたします。
1.ALC
これは軽量コンクリートと呼ばれる材質で、ここ数年建売住宅でも標準プランとして多く採用されてきております。
一般的な窯業サイディングより耐火性・耐久性・防音性に優れると言われ、コストも少し上がるようです。
例えば窯業サイディングが標準仕様で、このALCに変更すると、おおよそ30万円~50万円くらいの追加料金がかかることが多いです。
また、厚みが37mmと標準的なサイディングに比べて厚く、デザイン的にも優れております。
メンテナンスはALC自体は50年以上十分耐えられるので、それより塗装の点検が重要となります。
商品としては旭化成建材の「パワーボード」、住友金属鉱山の「スーパーボード」があり、一般住宅ではほぼこの2社が市場を占めております。
ちなみに私の自宅は「スーパーボード」です(^_^)
2.塗り壁
こちらは昔から多く使われ、下地の上にモルタルを左官職人が「こて」で塗りつけて、最後に塗装で仕上げる工法です。
サイディングが普及してからかなり少なくなってきましたが、それでもALCやタイル張りに比べるとまだまだ一定のシェアは保っているようです。
特徴としてはやはり継ぎ目がなく一体感があり、サイディングなどには無い風合いがあります。
またモルタルではなく、漆喰などを使用すれば独特の仕上がり感を演出できます。
デメリットとしては、やはりひび割れが発生しやすいです。
また汚れも目立ちやすく、外観を美しく保つには、サイディングなどに比べて定期的にメンテナンスが必要です。
また、左官職人の腕による仕上がりのバラツキもあります。
3.タイル張り
外壁タイルは石や粘土を高温で焼き固めたもので、耐久性が高く、高級感があります。
一般の建売住宅では、コスト的にあまり標準仕様では使用されません。
私自身、タイル張りの新築一戸建てを取り扱ったことはありませんが、サイディングからタイル張りに仕様変更した場合、おおよそ200万円程度の追加費用が掛かるようです。
ただタイルの材質自体は無機質でその品質は経年によって低下することはなく、メンテナンスにはあまりコストはかからないようです。
そう考えると高級感のあるタイルも良いかもしれないですね。
以上、主な外壁材のお話でしたが、やはり外壁は住まいの「顔」ですので、よく検討して決めたいものですね!
それでは最後まで読んで頂いてありがとうございます。
また来週(^_^)/